今日の社会は、環境問題、自然災害、少子高齢化など、多くの克服すべき課題に直面しています。こうした困難な課題に正面からチャレンジできる人材(人財)を育てるため、建設都市工学コースでは、以下のような教育目標を掲げています。
カリキュラムマップ
コースの目標(育てたい人材)
1.「構造、力学、材料、環境、計画等に関わる専門知識をマスターし実践できる人」(専門基礎力)
なぜならば、これらの学技は皆さんがCivil Engineerになるための一番基本かつ必要な知識になるからです。これらがCivil Engineerとしての皆さんの基盤になり、技術者として枝葉を広げていくうえでの幹になります。
2.「様々な分野の知識を幅広く吸収し活用できる能力を持った人」 (応用力、マネジメント力、デザイン能力)
なぜならば、Civil Engineeringが社会と広く関わる工学であるからです。たとえば、港をつくるときには船に関する知識が必要であり、橋をつくるときには自動車、鉄道などの移動手段についての知識が必要です。また、経済の知識も必要となってきます。
3.「様々な人たちと仕事ができる人」 (コミュニケーション力、リーダーシップ、国際性)
なぜならば、Civil Engineerという仕事は、様々な技術や政策、アイデアを結び付けていく仕事だからです。技術者、政策者、プランナー等様々な職種の人々、さらにはその地域の住民の皆さんと一緒によい仕事をしていくには、高いコミュニケーション能力とリーダーシップが必要となります。
4.「社会や文化、自然、そして人間に関する深い造詣、知識、理解を持ち、社会と工学をうまく結びつけることができる人」 (人格、技術者素養、リーダーシップ)
なぜならば、Civil Engineeringは社会性が高く、人々の暮らしを豊かにするための仕事だからです。工学だけでは社会はつくれません。国内、海外を問わず、それぞれの地域での文化、人々の暮らしを考えながら、その場所にあった社会をつくることが求められています。
5.「未来に対する想像力を持った人」 (ビジョン構築力)
なぜならば、科学技術がどんどん進歩し、人々の生活が変わっていくなか、私たちは未来の社会のあり方を考え、そのために今何をやるべきかを考えていかなければならないからです。
6.「専門家としての正しい倫理観を持った人」 (社会正義)
なぜならば、Civil Engineeringは人々の為の工学だからです。たとえ高い技術力を持っていたとしても、倫理観がゼロであれば、倫理の〝掛け算〟の答えもゼロ、つまり社会的信用性はゼロです。人々の信頼を得られなければ仕事はできません。そのためには、仕事、そして社会に対して正しい倫理観を持つことが求められます。
7.「常に知識を新たにしながら活用できる人」 (知的向上力)
なぜならば、技術は日進月歩でどんどん進んでいき、私たちの暮らしもどんどん変化していくからです。Civil Engineerとして、常に技術や社会についての知識を新たにしなければなりません。